海の外のスリルミー(韓国編)
柿松ペアのまとめを書きたいと思いつつ、観るたびに雰囲気が変わっていてなかなかうまくまとまらないのでここで話題を変えて海外のすりるについて。第一弾はお隣韓国。
韓国で「スリルミー」は、2007年の初演以降、
初演~2011年までは演出が韓国オリジナルで、
2012年の日本公演に、「伝説ペア」
(2013年)
뮤지컬 '쓰릴 미' 프레스콜 Nothing like a fire[김도빈 정동화]
(2014年二期)
[1열중앙석] '쓰릴미 #11 My glasses - 최재웅, 김무열' 하이라이트 무대(musical thrill me presscall)
(2017年伝説ペア)
基本的には日本版に近い形ですが、
・歌詞がより具体的
言語的に日本語より音を詰め込めるので、
ただ、主人公二人の名前は勿論、
日本版では「私」の特別な呼び名として「レイ」がありますが、
韓国語版の歌詞で個人的に好きなのは「99年」の日本語版では「
2009 Thrill Me - Life Plus 99 Years / Finale (정상윤, 김우형)
(2009年)
歌詞ではありませんが、台詞だと「契約書」の「
・ペアシャッフル制
韓国スリルは上演期間が結構長く、
同じペアでも観る日によって「彼」「私」
・「私」から「彼」へ
上記のシャッフル制を受けてか、初めて出演されたときは「私」
以下は役が変わった俳優さん。
・チョン・ドンファさん(2014年一期・二期「私」→2016・2017年「彼」)
・キム・ジェボムさん(2010・2011年「私」→2014年二期「彼」→2017年「私」)
・チョン・サンユンさん (2009・2011年「私」→2013年「彼」→2014年二期「私」→2017年「彼」)
個人的にすごいと思うのは「私」「彼」
トークライブのようなもののときに披露されたひとり「僕の眼鏡」
後ろの壁の写真、よく見たらどっちもサンユンさん…(笑)
SMF 스타라이트 뮤지컬 페스티벌 20181021 정상윤, 정동화, 오성민 쓰릴미
ミュージカルフェスティバルで同じく「私」から「彼」
ドンファさん、「99年」
ジェボムさんとサンユンさんのペアの舞台裏。お二人とも二役経験者なので、
4:18 くらい〜「隠された真実」
今回は「彼」役のドンファさんが、リハ中急に「私」に(笑)「私」役のウクジンさんがびっくりしています(笑)(※余談ですが、ウクジンさんは、
(NTS。左がウクジンさん(リチャード役))
でも、ご覧になって分かるように、初出演時「彼」から「私」
(
韓国では初演から10周年記念であった2017年、
*おまけ
上に出した2013年「彼」の方がものすごく気になって、2014年に実際に観に行ったのですが、インタビュー動画に字幕をつけていたのでよければ(笑)
2014 쓰릴미 프레스콜 정말죽이지/계약서(Nothing Like A Fire/Written Contact) 임병근 정욱진
002 福士さん彼・成河さん私ペアの話
元々観る予定はなかったペアでしたが、ほうぼうで「全然アプローチが違う!」という声が聞こえてきて、あまりにも気になったので、1/12の16時公演を観てきました。
以下はそれを受けての印象と考察(妄想)です。他の回では違うかもしれません。
・ペアについての所感
キーワード:「主従」「見ていないようで見ている」
・成河さん私についての所感
次に感じたのは「
オタクタイプの性格が、鳥だけに発揮されていればよかったのに、「彼」にも向けられてしまったのが悲劇の始まりだったと思います。
ぞっとしたのは、「僕はわかってる」のキスのあと、「彼」がマッチ箱を投げるシーン。 柿松ペアは、「彼」が投げたマッチ箱を「私」は(
成河さん「私」は絶対に、死ぬ時まで「彼」のことをしっかり覚えていそうです。些細なことでも忘れることなく、「あの時のあの日に彼はこう言った」って記憶していそう。
・福士さん彼についての所感
結局それかい、というツッコミが聞こえそうですが、
ただ、綺麗すぎて現実味がないと感じる部分も多く。
「スポーツカー」では優しいお兄さんのような話し方、
あとは、「今後俺に一切近づくな」はイケボじゃなかったんです。あそこは、「
(実は私が見た回は成河さんが割と大きな台詞(歌詞)
福士さん「彼」って大きく分けて三つの層で出来ていると思っています。
一つ目は「ソトヅラ」、これは「私」以外の人間に見せている、
二つ目は「憎しみ、怒り」、これは「弟・親父」
三つ目は、上記二つの間に存在する「本当の姿」。
家庭環境が違えば、一つ目の「ソトヅラ」
このゾーンを存分にぶつけられたのが「私」だった。
・その他印象に残ったこと、感じたこと
・正面を見ない「私」
裁判のシーンでは、「私」は基本的に左右どちらか、下を向いて話していたのが印象的でした。でも、「彼」について何か重要な話をするときは、きっ、と正面を向いて顔を上げて話すんですよね。もしかしたら、「彼」の話以外は本当のこと・本音を話していないのかもしれません。
・「弟・親父」地雷を自分で爆破しちゃう系「彼」
「どうせ弟の誕生日だろう…!」つって柱キリっと引っ掻いてた福士さん「彼」。「♪脅迫状」でも自分で親父の話振っておきながら「世間体のためだ!!」ってブチ切れるし、自分で地雷を踏み抜いて、自分を傷付けにいっているのが気になりました。
「ソトヅラ」や「本当の自分」が肥大していって、マグマのように流れる「憎悪」の層を圧迫してドカーンと噴出しちゃったのかな、とも思います。
・「ん?」の破壊力
このペア特有の演出、伝家の宝刀「ん?」。
噂には聞いていましたが生で見るとその破壊力の大きさに「『彼』ーーー!!!お前というやつはーーーー!!」と座席で叫びそうになりました。ああやって色々な人を試していたのでしょう。
福士さん「彼」の所感で書くことだったかもしれないけど、福士さん「彼」って人の感情を自分に反射して理解するというよりは、世の中の一つの現象の一部として論理的に理解していそうなんですよね。「これこれこうすると、この人は自身のこういう事情で、こうやって怒る」みたいな。
だからこの、「ん?」も、なんかこう、「俺がこういう反応をしたらこいつはこう動くだろう」みたいな実験の一種としてしていそうです。
この二人は「亜種だけど史実っぽさがあるペア」だな〜と思いました。めっちゃ面白くて(興味深いという方面で。funnyではなくinterestingの意味で。)、スリル観ながらニヤニヤ笑ってしまったのは初めてでした。
全然まとまりがないしレポでも何でもないただの所感まとめですが、ひとまずこの辺で。また何か思いついたら書き足していきます。
001 はじめに
まずは、松下さん、朴さん、そしてノミネート作品は違いますが、栗山先生、おめでとうございます。
ここに柿澤さんの御名前がないのは少し寂しいですが、「スリル・ミー」から二人のノミネートとなったのは、柿澤さんのお力もあってこそだと思っています。
また、舞台芸術を担当された伊藤さんも、スタッフ賞の候補として御名前が挙がっていたとのことなので、たぶん本当は作品賞に推したかったのではないでしょうか。
ただ、内容的にちょっと作品賞は…という議論がなされたのではないかと勝手に推測しています。
そんなおめでたい話を受けて、ブログを開設しました。
レポというよりは考察がメインのブログとなると思います。
あれこれ考えたことを書いていきますので、基本的には語尾には「〜と筆者は考える」が付いていると思ってください。
はてなブログ初心者のため、読み辛い部分もあるかと思いますが、よろしくお願いします。